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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第12章  サブミッション
 …
 事務室のある、3階に辿り着いた優夏。
 下から聞こえてくる足音は、すぐそばまで近づいていた。
 “やだっ…速い…”
 階段を昇りきった優夏は、急いで階段から離れた。
 そのすぐあとに、男の姿が現れた。
「ハァァッ...ハァァッ...」
 階段を上りきり、激しい息遣いの男。
 その男は、同僚の男性社員で、優夏と同い年の水谷であった。
「あっ、小栗さん...ハァァッ...ハァァッ...」
 水谷が、優夏に気付いた。
「はぁぁっ…はぁぁっ…どっ、どうも…」
 優夏もまた、息をきらしていた。
「ハァァッ...ハァァッ...お互い大変ですね」
 どうやら水谷は、優夏も忙しく動いていると思ったようだ。
 すぐに水谷は、優夏の横を通り抜け、小走りで事務室へと向っていった。
 “ホント、疲れる日だわ…”
 “そんな事より、見られてないわよね…”
 タイミング的に、下から覗かれていないかを危惧する優夏。
 “あんな必死だったんだから、大丈夫よね…”
 “それに、スカートの中は暗いし…”
 “そうだ、わたしも急がなきゃ”
 一抹の不安を抱えながら、優夏も事務室へと急いだ。
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