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第15章 　ホリデー

　食事を終えた二人は、酒を飲んでいた。
　二人とも、顔は真っ赤である。

　食事の前、ワインを勧められた優夏。
　高級肉を前にし、「一杯だけ」と言って、頂いたワイン。
　しゃぶしゃぶを食べ終わる前に、三杯を飲み干していた。

　そして現在。
　缶チューハイを飲む優夏。
　しかも、2本目である。

　高橋もまた、優夏と同量の缶チューハイを飲んでいた。
「俺、思ったんだけど...」
「なに？」
「しゃぶしゃぶって名前、エロくない？」
「あはははっ、わかる！エロいよねっ」
「あと、なま！」
「そうそう、生は絶対エロい」
「居酒屋いくと、生一丁とか叫んでるし...」
「あはははっ、とりあえず生とかねっ」
「そうそう、とりあえず生って...」
「あはははっ…」
「とりあえずって言うのが、なんかなー」
「あはははっ…」
「んでっ、生だよ」
「あああ…ウケるっ！言い方、あはははっ」
　酒もまわり、大爆笑の優夏。

　二人はまるで、学生時代からの友人のように、下ネタで盛り上がった。