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蜜月非行【1】 〜フリーズ・破廉恥ショー〜
第3章  マジックショー
 …
 会場にいる全員の視線が、優夏の尻へと向けられていた。
 その会場に対し背を向ける優夏だが、スクリーンには自分の尻が映し出されているのが見える。
 “また、そんなところをアップで…”
 羞恥心に包まれる優夏の体が、上気していく。

 エロックが小さなオモチャの銃を持ち、優夏の元にやってくる。
 そして、カメラの邪魔にならないよう、優夏の横にしゃがみこみこんだ。
「この銃で撃つと、お尻に書かれたものが現れます」
 どういうことかと、会場がざわつき始める。
 “なに?何が始まるの…”
 不安に駆られる優夏。
 オモチャの銃を、優夏の尻に向けて構えるエロック。
♪ピロロロロロー
 何とも間抜けな電子音と共に、銃からはシャボン玉が放出された。
 大量のシャボン玉が、優夏の尻にぶつかっては消えていく。
 会場からは、失笑が聞こえてきた。
 その様子をスクリーンで見ていた優夏も、あまりにもくだらなくて呆れていた。
 しかし優夏は、ビキニの異変に一早く気付いた。
 それは、臀部を覆う布地が、縮んでくるのが分かったのだ。
 “うそっ、どうなってるの?”
 徐々に縮んでくる布地に、困惑する優夏。
 やがて、スクリーンを見つめていた観客も、ビキニの異変に気付き始める。
「おいっ、あれっ」
「んっ、おっ、すっげー」
 観客全員が気付いた時には、臀部を覆う布地は1㎝ほどの、ただの紐となっていた。
 完全なTバックとなり、優夏の生尻は観客全員に晒されていた。
 当然、臀部に書かれたものも現れていた。
 向かって左の臀部には、クローバーのマーク。
 そして、右の臀部には、8の文字が書かれていた。
「さあ皆さん、クローバーの8が見えますか?」
 エロックの言葉で、拍手が沸き起こる。
「おおぉぉぉ…」
「凄いぞエロック~~~」
 会場には、賞賛の声と大きな拍手が鳴り響いた。
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