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第22章 　エピローグ

　…
　肩を落とし、部屋を出ようとする新入社員の男。

　その姿を見て、優夏は思った。
　“ちょっと、ブチブチ言い過ぎたかしら…”
　“あんな姿を見られて、つい…”
　“最近の子は、弱いからな…”
　“こんなんで辞められたらどうしよう…”
　大人げなかったと、反省する優夏。

　優夏はフォローの意味で、優しく男に声を掛ける。
「ところで吉田くん、この格好どうかな？」
「えっ！？」
　驚いた表情を見せる男。
「どう、似合ってるかな？」
　優夏は腰に手を当て、モデルポーズを決めて見せた。

　すると男の顔に、元気が戻った。
「バニーガール最高です。優夏先輩！」
　男は満面の笑みを浮かべた。
　そして拳を握り、親指を立てて優夏に見せてきた。
「あっ、いいね…ありがとう」
　照れくさそうに、お礼を言う優夏。
　これでフォロー出来たかなと、優夏は少し安堵した。

　～･～･～･～･～･～
　いいねをした、この新入社員の男。
　実は1年前から、優夏の事を知る人物である。
　露出プレイ中の優夏が、屋外に出た際には全裸を。
　続いて翌日には、ノーパンで帰宅途中の優夏のアソコを。
　2日連続で、優夏の痴態を目撃した、当時高校生の男。
　吉田 陽介（よしだ ようすけ）であった。
　～･～･～･～･～･～