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先輩の彼女を調教してやった
第37章 広美の頭の中は…
「眠くなってきたな、そろそろ寝るか」

太田は広美にそう告げた。

「そ、そうですね」
「あっ…」
「どうしよう、ベッド一つしかないです」
「少し狭いですけど、大丈夫ですか?」

太田はてっきり広美が嫌がると思い、自分はソファーで寝ようと考えていた。
広美の自分への気遣いを感じ、太田は素朴な質問をしてみた。

「なぁ、広美ちゃんさ、俺の事どう思ってる?」

広美はキョトンとした顔をして首をかしげた。

「どう思ってるって、太田さんの事をですか?」
「会社の先輩だと思ってますよ」
「まー、太田さんは健治さんと仲いいし、三人で食事したりしてますから、他の人よりかは仲良いほうですかね」
「それが何か?」

太田は意外な返答を受け、更に広美に質問した。

「まあ、俺も広美ちゃんと仲良いと思ってるけどさ」
「ほらっ、セックスとかしてるだろ、その辺はどうなのかなってさ」

広美は少し照れたように返事をした。

「あっ、あー、まぁ、それは…、それは約束した事ですか仕方ないと思ってます」
「ただ私にやれる事も限度がありますけど…」
「まあ、でも約束が終わるまではきちんと太田さんの言う通りにしますよ」

広美はいったん間をおいて、言葉を強調するように再度話し出す。

「もちろん本当は嫌ですよ、私は健治さんと付き合ってますから」
「でも、それはそれです」
「別にだからといって私の中の太田さんは変わらないですよ」
「健治さんを中心に仲良い三人だと思ってますよ」

太田は広美の返答に言葉を失う。
脅迫するように広美に無理やりセックスを強要している自分を当然憎んでいると思ってた。
しかし広美はセックス以外は今まで通りの関係で考えていた。
太田は広美の人柄に打ちのめされた気分になった。


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