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第39章 火照った広美の体

そして席に座り、しばらくすると注文したパスタがお互いの前に並べられた。

太田はフォークでパスタを持ち上げ、口に入れようとすると視線感じた。

「広美ちゃん、じっと見てるけど何か？」

広美は答える。

「いや、太田さんの味への感想が気になるので」

太田は昨日の事を思いだし笑ってしまった。

「いやいや、別にこれ広美ちゃんが作った料理じゃないだろ」
「そんな自分が作ったみたいな雰囲気出すなよ」

広美は楽しそうに笑った。
太田はそのままパスタを口に運び、モグモグと味を確認するような食べた。
その間、広美は太田をジーと見つめていた。

「あぁ、旨いな、結構いけるぞ」
「広美ちゃん、いいセンスしてんな」

広美は誉められた気がして嬉しい気持ちになった。

「でも、まぁ広美ちゃんのオムライスの方が俺は好きかもな」

広美は太田の言葉に顔を赤くした。

「や、やだー、太田さん、恥ずかしいですよ」
「あんなオムライスでよかったらいつでも作ってあげますよ」

二人は楽しくお昼ご飯を済まして店を出た。
そして太田が広美に話しかける。

「あー、広美ちゃん、今日の夜、ちょっと遅くなりそうなんだ」
「悪いんだけどさ、先に家で待っててくれよ」
「近くなったら連絡するから」
「あと、夕飯と制服の件も忘れないでね、頼んだよ」

広美は太田に返事をする。

「あー、わかりました」
「先に部屋で待ってます、夕飯楽しみにしててください」
「美味しいの作っておきますから」

まるで恋人のような会話をする二人。
広美は気がつかないうちに太田と話すことが楽しくなっていた。