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不埒に淫らで背徳な恋
第5章 【贖罪することが救いなのでしょうか?】




「これ以上踏み込まれるならそれも視野に…ということです」




「そんな……そこまでして毛嫌いする理由は何なの?」




「毛嫌いではありません、本当に今の自分にとって必要性がないからです。いずれ後悔すると言うのなら、それは今無理して子づくりすることだと思います…凍結もしたくありません」




私は、人として間違っていますか?
欠落していますか?
稜ちゃんの子供はいらない。
ただそれだけ。
だから一緒に居る意味ある?




「だからって離婚だなんて…認めません」




「そう言わせたのはお義母さんです、私も言いたくありません」




そこまで言わなければやめてくれないでしょ?
嫌よね、一人息子が離婚だなんて。
私はいつでもOKだけど。




「怒らせてしまったならごめんなさいね?もうこの話は言わないようにするわ」




「こちらこそご期待に添えれずすみません」




言えた……これではっきりさせられたよね?
今まで稜ちゃんに言わせてたのがいけなかったんだ。
私からちゃんと伝えれば黙らせれたじゃない。
遠慮して遠回りした。




「あの、まさかとは思うけど…瑠香さんの気持ちが離れた、なんてことはないわよね?これからも稜士のこと支えてくれるわよね?」




原因はあなたです、と口から出そうになった。
こんな時の本心を隠して安心させる笑顔の作り方は熟知している。




「それは稜士さん次第、ですね」




含みを持たせたことで下手に出られないように釘を刺しておく。
まぁ、これでお義母さんとの関係も崩れるだろうね。
息子の嫁が…なんて陰口叩かれるんでしょう。




喫茶店を出て駅まで見送ろうとしたら断られた。
道路を挟んで向かいの店から皆が出てきているのも確認しながら最後、もう一度お義母さんに頭を下げた。




「遠くまでご足労頂きありがとうございました」




振り返ったお義母さんはさっきから涙目だ。
泣かれては困ると思ったから無理やり仕事だと言って外に出たのに。




「これじゃ、稜士が可哀相だわ……もし、その気になったなら必ず連絡ちょうだい」




もうその話はしないって言ったじゃん。
可哀相って何?
何も言わずにただただ頭を下げた。
プイッと去って行く背中を見えなくなるまで見送ってやった。













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