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不埒に淫らで背徳な恋
第7章 【愛欲に溺れるのは不修多羅ですか?】

しかし、疲れた………
帰り際にスーパー寄ってビール買っちゃお……
今日は飲む……絶対に飲む………
飲んだらお風呂入るの億劫になるから先に入るか………
おつまみは何にしようかな………
作るの面倒くさい……買うか………
何買う……
スーパー8時までだから早く終わらせないと………
文字がバケていく………
うつらうつら………心地良くなって………
フワフワして……気持ち良い………
何だか温かい………
この感触………どこか懐かしい………
“瑠香さん…”
誰……?快くん……?快くんなの……?
戻って来てくれたの……?本当……?
“瑠香さんが好きです”
ごめんね……本当は私も好き……大好き……
忘れるなんて無理だったよ……
会いたくて仕方ないの……
今もこんなに触れたくてしょうがない……
今更ズルいよね……
でももしまだ好きで居てくれてるならそれほど嬉しいことはないよ……
ねぇ……快くん……抱き締めて………
また燃えるようなキス……して………
「快くん……好き」
大好きだよ………
良かった………戻って来てくれたんだね……
顔見せて……
ヤダ……やっぱ恥ずかしい……
薄っすらとボヤけた世界で、
スーツ姿の快くんが居てコツン…と頭を預けている自分。
優しく肩を抱かれ支えてくれてる。
キスしたいのに……身体が上手く動かない。
瑠香さん……と呼ばれた気がした。
ボーッとした頭を上げたら少しクラクラして上手く目が開けれないけど温かい体温だけは感じてる。
ダメ………会社でなんて。
でもずっと会えてなかったんだもん。
今日くらいは良いよね…?
もう誰も居ないし。
また二人の秘密……増えちゃうね。
髪を撫でられて私はいとも簡単にスイッチが入ってしまった。
腰に回っていた手で頬に触れてキスしようとした。
というより、一瞬だけ触れたような気もする。
パチクリと開いた目が徐々に焦点を合わせていく。
触れる直前かもしくは触れた瞬間に違うと気付いた。
「あ………月島くん」
急に血の気が引いていく自分と追いつかない脳内。

