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不埒に淫らで背徳な恋
第9章 【無い物ねだりの先には報復だけでしょうか?】

「私は後悔するかも知れない……」
キスするかと思わせて残酷な台詞。
それでも口角を上げてわかりきったようにほくそ笑む表情にゾクゾクした。
離すまいと抱き寄せられる腕の中で。
「後悔するかも知れないけど…?続き、あるんだろ?」
どうやら見透かされている。
妖艶に導くその唇に視線を落とした。
「私も……今の春樹さんが欲しいかも…です」
「かも…じゃないだろ、ちゃんと認めて言えよ」
「何か、今日の春樹さん…いつもと違う」
「本当大事な商談だったんだ、上手くいった時だけは許して?こっちの俺は嫌か?」
「嫌……じゃない」
「だよな?だから今の俺とどうしたいの?ちゃんと言って」
ズルい……誘導尋問だよ、これ。
今の私じゃ抗えないことわかってて言ってる。
「欲しい……んだと思います」
「それで?」
首に回した手が離れないように支えてくれる。
それよりもっと回せよ…って言ってるみたい。
もうこの視線から逃れられないんだろうな。
「忘れ…させてください、抱いて……」
嗚呼……言ってしまった。
そして、自ら唇を重ね合わせてる。
徐々に深く……厭らしく……大胆に。
リップ音を響かせながら角度を変えて舌を絡ませる。
ヤバい……上手かも。
久しぶりに疼いてる。
こんなふうにリードされたのも何年ぶりだろう。
スルリとネクタイを外してあげたらそのまま抱きかかえられベットへ。
私を寝かせ自らシャツを脱ぎ捨てた。
引き締まった身体から思わず目線を逸らしてしまう。
甘くなさそうで甘い手順に翻弄されてる。
「一旦全部、俺に預けろ」
このまま委ねて……良いんだよね。
越えてみなきゃ見えない景色がある。
それを教えてもらうの。
露わになった膨らみに舌が這うと少しだけ仰け反る。
「着痩せするタイプなんだな」
両手で揉まれながら転がされて固くなっていく。
目が慣れているから暗くても何となく表情はわかる。
感じている私を確認しながら気持ち良いところを探ってる。
丁寧だけどやや激しくて緩急の付けどころが絶妙に上手い。
ショーツに手が入る頃にはグチョグチョだった。

