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不埒に淫らで背徳な恋
第11章 【最終章 背徳没倫〜人の道から外れ、道徳に反する〜】
愛おしく眺めていたら抱きついてきて、思わず手を上げた。
快くんに着いちゃう。
「僕の方こそ嬉しい……ずっとこうしたかった」
胸にうずくまる後頭部を撫でる。
「ずっと…?中に出したかったの?」
顔を上げて見つめ合うその表情は出逢った頃の甘えたな佐野くんだった。
「ずっと…僕のものにしたかった」
「叶ったでしょ…?」
「うん……だから凄く幸せ」
「私もだよ……」
どちらからともなく唇を重ね合わせる。
「もう一回する?」
「えっ!?もう…!バカ!」
シーツの中でじゃれ合う二人。
カーテンを全開にしてある窓から朝日が差して明るくなっていく。
抵抗する手はいとも簡単に捕まって見つめ合う。
降りてきた唇……手のひらで止めた。
キスする前に返事させて。
「私も愛してるよ、快くん」
あの日言えなかった一言。
やっと言えてホッとしてる。
もっと早く言えていれば……
こんな蕩けるキスが待ってたのにね………
遠回りさせてごめん。
何度か取り上げられた薬指の指輪。
今じゃ快くんからの指輪で光ってる。
ごめんねの数だけキスで許してもらった。
どうしようもなくフラフラしちゃう私だったけど、今はよそ見すら出来ないくらい射止められてる。
もう快くんナシじゃ生きていけないほど溺れてるよ。
何度も何度もイかされて淫らに愛液を垂らす。
「瑠香……まだしたい」
「ん……」
もう溺愛どころじゃない。
愛してやまない唯一無二の存在。
「あ……ぁ………快くん」
毎晩のようにこの身体に教え込まれてるの。
俺だけ見てろよ…って激しく刻まれていく。
見るよ………快くんだけを愛していく。
だからお願い。
「快くん……もうイカせて…っ」
終わらない……終わらせてくれない彼の愛撫に今日も震えてる。
身を焦がしてる。