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夏といえば、寄宿舎生活だよね?
第2章 女子5人と1つ屋根の下に?
7月1日早朝、僕は、身の回り品だけを持って自宅を出発した。
なお、僕の国立寄宿舎行きは、両親に知らせていない。
「誰にも言わないように」
と学校から釘を刺されていた。表向きは、夏休み期間中のサマースクールとされ、夏休み終了時に国家から有為な人材として認められ、その寄宿舎を管理するそこの学校(もちろん、存在しない)に転入するという名目だ。いや、その前に「急病で急死」扱いにされるかもしれないが。
逃げることも、考えた。しかし、学校はそれを見越して脅しをかけてきた。
「もし逃げたら、両親はどうなるか分からない」

僕は、完全にしょげ返り、両親に別れを告げ、早朝、列車に乗った。
3時間ほど揺られ、単線の1両列車に乗り換えた。乗客が、僕ひとり。
2時間ほど、さらに揺られた。途中、11時ごろにホームだけの駅に停車しているとき、そのワンマンカーの運転士が来て
「お弁当です。国立寄宿舎からの差し入れです」
と昼食を渡された。
もしや毒入りか?ああ、これで僕の短い人生は終わった、お父さんお母さんさようなら…と思いながら、食べた。
しかし食後、いつまでたっても僕は死ななかった。

午後0時半、列車は周囲に何もない終着駅についた。駅名は
<国立寄宿舎前駅>
なんじゃそりゃ?ただ駅名の看板が手書きだったので、臨時に掲げただけだろう。
その看板をぼうっと眺めていると
「ねえ、男の子~ッ♡」
ととつぜん背後から、女子の声で呼ばれた。
振り返ると…
『うわ~~~、かわいい~~~ッ!』
そこには、目の覚めるような美しい顔だちをした、僕と同年代くらいの女子が、5人、いた。

「きみ、わたしたちと同じ、寄宿舎生だよね~?」
僕は、寄宿舎案内の
<寄宿舎生間の交流禁止>
を思い出しながら、その女子、背がすらっと高くてスリムな体型のショートヘアの似合う美形女子のタメ口的なぞんざいな言葉に、無言でうなずいた。
「ねえ、一緒に行こうよ~♡」
ここはまだ寄宿舎の敷地じゃないんで、ま、いいかと思い、僕はその5人の後ろをとぼとぼと付いていった。

5人の後ろ姿も、とてもかわいい。
『これは、いい…。寄宿舎に入る前に、楽しい思い出ができた』
と僕はそのかわいい後ろ姿たちをしっかりと目に焼き付けていた。
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