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夏といえば、寄宿舎生活だよね?
第2章 女子5人と1つ屋根の下に?
すると、5人美少女は、おかしな表情をした。
ま、当然の反応だわな?ここは、才能あふれる男女が集う場、僕は完全な場違い人間だ。

と、国語秀才ユキヨと同じ中2の数学秀才ツグミが
「え?そうじゃなくて!」
と。
え?僕が戸惑うと、中1の英語秀才カリナが
「聞きたいのは、そうじゃなくて、きみの名前!」
「そうだよ?わたしたち、ちゃんと名乗ってるのに、きみも名前、言ってよ!」
と中1の理科秀才ナナミが責め立ててくる。というか、おまえら僕より年下のくせに、なんでタメ口なんだよ?
「ねえ~~♡きみ、名前、なんていうの?教えて~?」
と中1の社会秀才サヤカが、大人びたすきっとした顔だちで僕の顔をのぞき込むように言った。

「え…。ぼ、僕は、かつと(勝人)。中2…」
と僕が言うと、ユキヨが
「かつと君って、いうんだ~♡よろしくネ~♡」
「かつとくん、よろしく~~♡」
とツグミ。
「かつと~♡よろしくぅぅぅ~♡」
とカリナ。
「かつと~~♡楽しくやろうね?」
とナナミ。
「かつと♡よろしく♡」
中1の3人は、相も変わらずタメ口だ。

…てか、1つ屋根の下に男子と同居していいのか?????
僕がそこのところを突っ込もうとした時、目的建物に到着した。他の建物群からだいぶ離れた場所に、それがあった。建物は2階建ての普通の住宅のような。
建物の前には、小さな運動場があり、トラックが作られていた。テニスコートやミニバスケコートもある。
建物の中は、ほんと普通の住宅。
玄関、廊下、そして居間、食堂。
お風呂は、かなり広くて、6人全員いっぺんに入れる広さ。…って、一緒に入れるわけないが。
2階は、個室フロア。部屋数は、ちょうど6室ある。ただ気になったのは、ドアに鍵が無いこと。
屋上もあり、洗濯物干し場兼サンルームになっていた。

個室の中は、普通の勉強部屋という仕様。机、いす、本棚。
しかしその本棚には、何もない。
空調が効いているんで外の熱気は入ってきていないが、設定温度が28度なので汗ばむ。
<全裸でお過ごしください>
という案内を思い出し、服を脱ごうとしたら、ピンポンピンポンピンポン♪
どこからか、チャイム音が鳴り響いた。
「あ、デザート来たよ♡かつと君、一緒に食べよ~?」
外からユキヨの呼ぶ声が、した。
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