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性に溺れる私
第10章 【乱れ咲く一輪の華びら】





中で出てるのがわかる。
凄い波打ってるよ。
ギュッと抱き締めて余韻に浸りたかったけど。




急に開いた部屋の扉。




「玲奈、来たよ」と大樹の声。
その後ろに立つ耀平の姿も。
2人して驚いてるね。




「えっ!?何で寛太が!?」って取り乱してる。




目を合わせて笑い合う私たち。




テーブルの上で教科書広げて勉強中…な光景にそこまで驚く…?
目を丸くしてる2人に言った。




「あ、私が誘ったの……ダメだった?寛太くんももうじきテストだって言うから」




「え、いやそうでもさぁ、俺に連絡なしかよ寛太!」




「ごめんね、私が驚かそうと思って口止めしてたの」




ブツブツ言ってるけどとりあえず部屋の中に入れて勉強会開始。
ボソッと耀平が「3P出来ねぇじゃん」と耳元でボヤく。
バカ…と口パク。




大樹も同じこと思ってんのかな…?
まだ寛太くんに説教してるから腕を引っ張り連れ出す。




「飲み物持ってくるの手伝って」




「お、おう」




「あまり寛太くん怒らないで?たまたま会って連れて来ちゃっただけだから」




「何もされてない?」




「え?」




リビングに降りてジュースとお菓子を用意してるそばから変に勘ぐってくる大樹。




「アイツ……絶対玲奈のこと好きだもん」




「え、あんな初対面だったのに?」




「だからだよ、オカズにしてんだアイツ」




「アハハ、だとしたら可愛いじゃん」




「嫌だよ俺は!俺の彼女だぞ?」




「じゃ、耀平はいいの?」




「えっ!?あ……いや、そういうわけじゃ…」




ブレザーごと引き寄せて密着する。
答えに困っている大樹にキスをした。




「そういう嫉妬深いとこ好き…」




「え……そうなの?」




「後で2人きりなろうか…?」




「ん………うん」




「ん?煮え切らないね?どうしたの?」




何か言いたそうなのはわかるよ。
ねぇ、早く言ってよ。
自分の口から言うのは恥ずかしい…?
そろそろ疼いてんでしょ。




「いや、その………前にしたやつ」




「え?前にしたやつって?」




見る見るうちに真っ赤になっちゃって、ごめん……意地悪して。
ちゃんと大樹の口から聞きたいの。








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