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楽しい田舎暮らし
第2章 梅雨明け
「そこで何してる!」
 俺はわざと低く大きな声で怒鳴りながら歩みを進めた。左手は撮影を続けている。女の子の身体が一瞬縮くみ続いてワナワナと震えだす。可哀想に顔は真っ青だ。突然の出来事にパニックに陥り肢体を隠すことすら忘れている。飾り毛も生えてない濡れそぼったオマンコが丸見えだ。俺の股間が熱く脈打つ。怯えきった表情が堪らなく欲情をそそる。
 「立ち入り禁止のバリケード破ってここで何をしてるんだ!」
 更に声を荒げイライラしく杖を突いて近付く。既に蛇に睨まれた蛙状態だ。大きくテントを張った俺の股間が顔のすぐ傍に来てもそれを気にする余裕すらないようだ。俺は杖を捨て右手で細い二の腕で掴んだ。緊張の為かとても冷たい肌だ。そして何とも言えないすえた匂いが鼻腔を襲う。いったい何日風呂に入ってないんだ?見れば髪もべっとりと脂髪だ。俺は顔をしかめつつ女の子の腕を持ち上げた。軽い?!いくら女の子だからといって軽すぎないか?女の子を立たせると腕を掴んだまま鼻の頭が着きそうになるまで顔を近付ける。この際臭いは無視だ無視!
 「伊佐奈小の子だな?学校に連絡する!何年生だ?」
 学校に連絡と聞いて立っていられなくなる程震えるのを腕を掴んで無理矢理立たせる。脇に置いてあったランドセルの側面に綺麗な字で『谷村かをり』とある。自然と口元が緩む。
 「谷村かをりという子が他人の私有地に入って悪戯していたと校長に電話しようか?それとも警察がいいか?」
 凄んだ途端ジョーっという音と共に俺の左足が生暖かい水で濡れた。こいつ、恐怖で失禁しやがった。汚ねぇーな。だがもう一押しだ。
 「警察が嫌なら質問に答えろ!ここで何をしてた!」
 耳許で怒鳴るとかをりの唇がワナワナと震えか細い声を絞り出す。この距離だ、聞こえないわけはないのだが敢えて惚ける。
 
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