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ブレインウォッシャー
第3章 けじめ
 俺が正座していた時間より短いがまあ、いいだろう。俺はボディーガードを部屋の四隅とドアの横に配置してソファーに座る。意識ははっきりしてるのに足を崩す事すら出来ない今の状況は彼らにとっては不条理だろうが俺にはこいつらの存在自体が不条理だ。
 「貴様!儂らにな」
 「大声を出すな!」
 源一郎の怒鳴り声を命令で遮る。
 「にをした?」
 うん。そのぐらいのボリュームが丁度いい。他の三人にも同じ命令をしてから嘉代子の洗脳だけ解く。もう身体は自由に動かせるようになっているのに嘉代子は正座のままだ。目には洗脳時にはなかった怯えの色が濃く浮かんでいる。
 「久しぶりだな。嘉代子。」
 横柄この上ない言葉に嘉代子は口をパクパクさせるが言葉が出てこない。
 「返事はどうした!」
 怒鳴り声に嘉代子は慌てて俺の足元に平伏する。その様を目を見開いて見ている祖父両親の前で
 「お久しぶりでございます。ご主人様。奴隷の嘉代子でございます。」
 と、声を震わせ奴隷の挨拶をする。
 「暫く会わない内に変わった格好するようになったな?」
 「申し訳ございません。」
 嘉代子は高そうなブラウスを引き破るに脱ぎブラジャーを投げ捨てる。スカートを落とすとパンストとパンティを一緒に脱ぎ全裸になると身を飾っていたイヤリング、ネックレス、指輪を捨てる。その三点で二百万円くらいするが奴隷には必要ない物だ。
 「お待たせしました。」
 「お前が馬鹿だから150秒も無駄にした。どうすればいい?」
 「ご主人様の時間を無駄にした馬鹿な奴隷を150回叩いてお仕置きして下さい。」
 150回。その意味が判っているのだろうか?まあ、自分で望んだ事だ。優しいご主人様が叶えてやろう。
 保護者三人に目を逸らすなと命じてから嘉代子に耳打ちする。嘉代子は頷くと三人に向かってチンチンのポーズをとる。
 「お爺様、お父様、お母様。馬鹿な奴隷の嘉代子がご主人様にお仕置きしていただくところを見ていて下さい。」
 それを聞いて三人はなにやら叫んでいる様だが声が小さすぎて何を言っているのか判らないので無視する。
 「嘉代子!」
 呼び掛けると嘉代子は膝立ちになり大きく膝を開く。手は首の後ろに、背を伸ばして胸を突き出す。俺はさっきまで嘉代子が履いていたスリッパを手に取ると靴底で二、三度頬を撫でてから振りかぶり乳房目掛けて振り下ろす。
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