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ブレインウォッシャー
第3章 けじめ
 そこで調教の一部始終を聞き激怒した源一郎は持てる力を使って出品主のオーナーを捜しだし拉致。拷問の末編集長と俺の情報を聞き出した。今は山中の深い湖で素潜りの世界記録に挑戦中だそうだ。孫娘のあられもない映像を流した編集長はただ殺すのでは腹の虫が治まらないので社会的に抹殺した上で留置場ないで物理的にも抹殺する予定らしい。と、なると直接手を下した俺はどんな目に合わされるのか。あまりに怖すぎるので考えるのを止めた。
 車が止まったのは高級豪邸が建ち並ぶ中でも更に一段高い位置で周りの豪邸を見下ろす大豪邸の玄関先だった。
 巨漢二人に挟まれて通された応接間には家具調度品どれひとつ取っても数百万円以上の物ばかりだ。踝まで埋まる様な絨毯なんて物が実在するとは思いもしなかったが現在俺はその上に正座して家長の登場を待っている。
 源一郎が姿を見せたのは正座を始めて一時間も過ぎてからだ。腸が煮え繰り返ってすぐにでも飛んでくるかと思っていたがこれだけ時間が掛かったのは絶対的優位に立っている余裕か?気持ちを落ち着けるのに時間が必要だったのか?どちらにせよ死刑執行がほんの少し先送りになっただけのことだ。
 入ってきたのは家長の源一郎。息子で懐刀の康介。康介の妻賀寿美。そして嘉代子。永田町の妖怪一家の勢揃いだ。 
 「正座!」
 若月一家には何が起きたのか理解出来ないだろう。底無し沼の様に身体を飲み込むようなフカフカのソファーに腰をかけ痺れが切れた足を揉んでいる男を何故四人並んで正座して見上げているのか。
 答えは簡単だ。ブレインウォッシャー。俺の切り札だ。
 最初はボディーチェックの時「雑誌を捨てるな」がトリガーだった。袖に隠し持っていたブレインウォッシャーを使い巨漢を指揮下に置く。万が一他の連中に怪しまれたときはこいつをボディーガードにするつもりだったが必要なかった。車に乗って残りの二人も下僕にする。冥土の土産は俺の命令で話させた。今日若月邸には一族四人の他は車に乗ってる三人しか居ないという話も聞き出している。
 だが念には念を入れよだ。巨漢二人とドライバーに守らせながら屋敷を探索する。巨漢はその道のプロだ。人の気配を見落とす訳がない。案の定隠れていた同僚二人を発見してくれた。これでボディーガードが五人になった。
 部屋に帰るまでの四十分程若月家は大人しく正座していた。
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