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見られたせいで。
第5章 貰っちゃった
 俺はこの二人を知っている。愛美が調べた報告書に有った顔だ。
 女は桂木多佳子。37歳。皐月弥生姉妹の母親だ。美容室を経営しておりスタッフという名の若いツバメを何羽も飼ってる淫乱だ。男は一番新しいツバメで中河誠一。この春、専門学校を出たばかりの体力と顔だけが武器の二十歳だ。中河は状況がよく判ってないなりに俺を敵と認識したのだろう。着掛けていたTシャツを床に叩きつけて殴り掛かってきた。
 素人が舞い上がって出した腰の入ってない大振りテレフォンパンチだ。ヒョイと華麗に捌くと鋭いパンチをお返し・・・出来ればいいのだが自慢ではないが俺は荒事に全く縁の無い「ド」素人だ。情けないことにこんなヒョロヒョロパンチすら避ける術がない。
 だが一時間経ってもパンチが当たる事はなかった。愛美が手からバチバチという物騒な音を立てながら俺と中河の間に入りパンチを空振りさせる。中河は腕を突き出したまま動きを止め数秒後に膝から崩れ落ちる。それを確認して愛美は手の中の機械のスイッチを切る。一般人が持つにはなかなか凶悪な護身用「スタンガン」だ。探偵という職業柄暴力にさらされる恐れがあるのでハンドバッグに常備しているのは知っていたが実際に使うのを見たのは初めてだ。ここで俺が驚いたら今後多佳子に対してハッタリが利かなくなるのでポーカーフェイスを保つ。頼みの綱のツバメが秒殺され多佳子は蒼白になり震えている。
 「さて、オバサン。」
 皐月達の前でこの女の事を「母」とは呼びたくなかった。かと言って「糞婆」はやりすぎだろう。中を取って「オバサン」あたりが落とし所か?
 「お嬢さんの質問に答えてくれるかな?」
 返事をしないで黙りを決め込む女に腹が立ちビンタでもくれてやろうと一歩前に出た俺を涙を一杯溜めた目で皐月が止める。そうだな。ここは姉妹に任せよう。
 「お母さん。その人誰?お母さんの寝室で裸で何してたの?」 
 皐月は床でのびている間男の顔に唾を吐き掛ける。
 「何か言い訳したら?二人っきりでカットの練習してました、とか。プロレスごっこしてました、とか。」
 皐月の涙声には有るのは悲しみではなく怒りだった。
 「正直に言っていいんだよ?なんなら私が代わりに言おうか?この男は愛人でここでオマンコしてました。そうでしょ?」
 
 
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