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わたしを見ないで
第4章 指名返し
20時10分。
予約より遅くなったことを丁重に詫びるスタッフの声が聴こえてから、案内が入った。
「ご指名ありがとうございまーす!行ってらっしゃいませーッ!」
笑いを堪えながらエレベーターホールで待機していると、角から八田先生が姿を表した。
青いジャージパンツのポケットに手を突っ込んでこちらに歩いてくる先生は明らかに機嫌が悪い。
今日の先生は髪を上げている。
ガムを噛んでる顔が怖い。
「きみさ、無理だって言っておいてあとから割の良い延長を取る気だろ」
エレベーターの中で先生はわたしを指差して威圧的に指摘してきた。
ズバリそうでしょう、といった心境だ。
「ふん。わたしのこと嫌いって言ったわりに、前回より30分も長く枠取りたいんだ?」
わたしがドアの方を見つめたままそう言うと、先生は怪訝に顔をしかめた。
予約より遅くなったことを丁重に詫びるスタッフの声が聴こえてから、案内が入った。
「ご指名ありがとうございまーす!行ってらっしゃいませーッ!」
笑いを堪えながらエレベーターホールで待機していると、角から八田先生が姿を表した。
青いジャージパンツのポケットに手を突っ込んでこちらに歩いてくる先生は明らかに機嫌が悪い。
今日の先生は髪を上げている。
ガムを噛んでる顔が怖い。
「きみさ、無理だって言っておいてあとから割の良い延長を取る気だろ」
エレベーターの中で先生はわたしを指差して威圧的に指摘してきた。
ズバリそうでしょう、といった心境だ。
「ふん。わたしのこと嫌いって言ったわりに、前回より30分も長く枠取りたいんだ?」
わたしがドアの方を見つめたままそう言うと、先生は怪訝に顔をしかめた。