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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 あと何日生きられるのか知らないけれど、この愛らしい花はきっと自分の心を慰めてくれるに違いなかった。




 刻も忘れて薄紫の花に見入るソファの小さな耳たぶで、雫の形をした緑の石飾りが小さく揺れた。

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