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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第11章 悲歌
 八月二十四日昼下がり、森閑とした照陽閣は俄に騒然とした。大殿から王命を承けた都承旨が遣わされたのだ。




 ソファは白一色のチマチョゴリのまま、殿舎の前に引き出された。筵に端座してうつむき、官吏が読み上げる王命を聞いた。
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