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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
 郊外の寺に彼女の両親は永眠っている。明華は自分のためには殆ど金子を残さなかった。明華には贅沢をするという発想がまったくない。観相師として名を上げようという野心もなかった。
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