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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
 四日前に片眼に刺さっていた矢も見当たらない。




 だが、異変は突如として起こった。いずこからともなく無数の矢が飛来し、龍の身体に深々と刺さる。龍は鋭い咆哮を上げた。悲愴な声は悲鳴のようでもあり、明華の魂まで引き裂かれてしまいそうなほど痛々しい。
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