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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第16章 雪の日の客人
 かえってヨンの方が謝罪するので、明華は戸惑った。やはり、優しい男なのだ。





 次の瞬間、またも明華を予知夢が襲った。ヨンの向こうに観えるのは、四日前に観た同じ龍だった。淡い緑に染まった龍が天翔かけている。気持ちよさげに大きな体躯をくねらせ、天高くどこまでも昇ってゆこうとしている。
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