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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第18章 清浄の音~未来へ
 娘が父親と目配せしあった。父親は軽く肩をすくめ、知らん顔だ。




 娘の黒い瞳がじいっと明華を見つめている。父親に似て実直そうな瞳は、一点の曇りも無き春の空のように晴れている。
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