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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第22章 消えた女官と明らかになった真実
 二つ、と、また二本目の指を折る。



「それから、室のどこにも桜なんて無いのに、骸の纏った衣服には桜の花びらが付いていた」




「室の窓も全部閉ざされていた、と」



 これはヨンが呟いた。明華は小さく頷き、三つと指を折る。
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