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第38章 第五話【月の姫～夢占（ゆめうら）の花嫁～】

ヨン（国王燕海君）との破局から二年の年月が経過した。
ー私は王妃になりたいとは思いません。
衝撃的な一言を残し、ヨンの前から去った明華。
心ならずも別離を告げたのは、ひとえに彼が王として歩む道の邪魔になりたくないと願い気持ちゆえだった。

だが、どれだけ忘れようとしても、愛しい男の面影は心から消えない。
一方、王もまた別れた恋人のことが忘れられず、周囲の王妃を迎えて欲しいという懇願も頑なに退けていた。

そんな時、寛徳大王大妃が王の想い人が明華であることを知る。
策略家の大王大妃が今回は、国王の実らぬ恋の橋渡し役となる？

更に、朝鮮に清国から皇帝の皇子を大使とする使節団が到着して－。
朝鮮の王宮に新たな嵐が吹き荒れる！
宿命の恋人たちの恋のゆくえはー。