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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第40章 空を見上げて
 お祝いのご馳走は小卓に載り、美しい風呂敷がかけられていた。明華が心から祝福して食べられなかったのは、何もご馳走が既に冷めてしまっていたからではない。



 既に明華には判り切っていたことではあっても、一人の生命が失われたと知りながら、お祝いのご馳走を食べる気には到底なれなかったのだ。
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