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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
「折角の時間を邪魔したかな」



 宜佑皇子は明華の隣まで歩いてきて、同じように空を見上げた。


 明華は清国の使節団大使にして、皇帝の皇子に丁重に頭を下げる。


「いいえ、こんなに美しい月夜ですもの。独り占めするのは勿体ないですわ」


 明華の機転に、宜佑は声を立てて笑った。



「朝鮮王の具合はどうだ?」
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