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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
顔立ちが整っているのは、言うまでもない。冬の三日月のような冷ややかな美貌は、清の後宮でもあまたの女たちの注目を集めているに相違なかった。ただ、単なる容貌の美しさと骨相が示す吉凶は根本から違う。美しさがその者の良き未来を約束してくれるものではないのだ。
明華が観たところ、宜佑皇子の顔相から導き出される未来は酷く混沌としていた。彼の歩む未来には、二通りの可能性がある。即ち陰と陽だ。この二通りというのは、ヨンの観相を最初に行った時、観た未来とは少し違う。
明華が観たところ、宜佑皇子の顔相から導き出される未来は酷く混沌としていた。彼の歩む未来には、二通りの可能性がある。即ち陰と陽だ。この二通りというのは、ヨンの観相を最初に行った時、観た未来とは少し違う。