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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
生来は善き未来を持っているはずなのに、自ら暗君を装うことにより、運気を下げてしまった。そのせいで、本来は辿るべきであった善き道ではなく、悪しき未来へと流れが変わっていたのだ。その悪しき流れを明華自身が術によって元々の善き方向に戻した。
宜佑皇子の未来は、言葉通り、まさに二つの流れのどちらに流れてゆくかは現時点では誰にも判らない。ヨンのように手をこまねいていれば災難に巻き込まれるという未来ではないが、陽の当たる道を歩くか日陰から出られないままに生を終えるかは明華にも読めなかった。
宜佑皇子の未来は、言葉通り、まさに二つの流れのどちらに流れてゆくかは現時点では誰にも判らない。ヨンのように手をこまねいていれば災難に巻き込まれるという未来ではないが、陽の当たる道を歩くか日陰から出られないままに生を終えるかは明華にも読めなかった。