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第48章 永遠

「観相師は記憶力も鍛えておかなければならないんです」



　宜佑がプッと吹きだした。


「そなたらしい物言いだ」


　恬淡としていた彼にわずかながら生気が戻ったようにも見え、宜佑の双つの眼(まなこ)に、かすかな光が点った。



「美しいそなたをを見ていると、母を思い出すよ」


　明華はかすかに笑みを浮かべ、首を振る。



「光栄ですが、私はそんなに綺麗ではありませんよ」