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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
 沈尚宮は、いつものように静かに笑っている。



「殿下が痺れを切らしておしまいにならない中に参りましょう」


 沈尚宮に促され、明華はまたゆっくりと歩き出す。




 しばらく歩くと、蓮池に続く小道沿いにかすみ草の花が見えた。この辺りは道の両脇にかすみ草がたくさん植わっている。
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