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月の姫~夢占(ゆめうら)の花嫁~
第48章 永遠
 明華が近づくと、たおやかな白百合の葉先に小さな文が結びつけられている。沈尚宮が白百合の葉から結び文を解き、明華に渡す。



 明華は小さな紙片を開いた。


ーよく判ったね。今度の花を見つけることはできるかな?


 クスリと笑みを零し、明華はチマの裾を両手で摘まみ、沈尚宮に話しかける。



「殿下ももの好きね。最初から、ここに来いとおっしゃって下されば、そこにお伺いするのに」
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