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レンタル彼氏。~あなたがいるだけで~
第5章 別離、それとも~切な過ぎる夜に~
「もし、認めて貰えなかったら?」
美奈恵は涙を溢れさせながら剛史を見つめた。
剛史がそんな美奈恵の弱々しい視線をしっかりと受け止め力強く頷いて見せる。
「そのときはお祖母さまに訊ねるよ。俺のどこが気に入らないのか、どこを直せば水無瀬家の跡継ぎとして認めて貰えるのか。大学に行けというのなら、行く。まずは高卒の資格を取らなきゃいけないだろうけど、それでも良い。お前のためなら、俺は何だってやる」