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† 姫と剣 †
第11章 森の奥

「リサっ………」



「あなたへの想いを醜さに変え、隙を見せて魔に手を染めたのは紛れもなく私自身」




ポロポロとリサの目から涙が止まらない。




「あの時、あなたとの娘を想って、何の迷いもなく命を差し出したエステルは本当に美しかった」




「リサ! 何をするつもりだ………!」




「別に、どちらも助けることは出来たのだけれども────…」




「おい!!!リサ!!!聞いているのか!!」




「アルノ。あなたから大切な人を奪ってごめんなさい」





魔女はその一生のうちに人から命を操作して良い回数が3回と決められている。


エステルの命と引き換えにルシアを救った1回と……



残り2回。




────────────────── もうどの2人にするかは私が決めた



マリーと……















「さようなら」




















そう言いながら、リサは自身に魔術を使うと、そのままその場に崩れ込んだ。



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