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† 姫と剣 †
第12章 恋慕



リューイのごつごつとした大きな手が、ルシアの体に触れる。



吸い付くように、しっとりとした感覚。



そして、首筋に優しくキスを落としながらリューイはゆっくりとルシアの細い腰から手を這わせた。




「っっ………」



「ルシア……」




吐息混じりにリューイの声にルシアはクラクラとしながら、同じくはぁと息を漏らす。



肌と肌が密着して、温かく、ずっとこうしていたいという心地よさが広がる。




首筋、


耳、


頬、


味わい尽くすように順に舌を這わせ、リューイは再びルシアを見つめると、そのまま唇を塞いだ。



「ふぁ……んんっ……ぁ」


「っ………」



そして、ルシアの体の上を滑るリューイの手は、ルシアの胸の膨らみを捉える。




「っ……ぁっっ」



脇の方からゆっくりと胸を揉まれ、ルシアは思わず閉じていた目を開いた。



こんな快感が自分の体から生まれていることが信じられない。



リューイに触れられたところ、全部が熱くなって体が沸き立ってしまいそうなほどの熱を帯びていく。


そのせいで異様に体が興奮して、顔が紅らんでしまう。




「…………───────」




リューイはルシアの反応を見ながら、ぞくぞくとさらに駆り立てられるのを感じた。


もっとよがらせたい。


もっと声を聞きたい。


もっと愛したい。



今まで抑えつけていた分の貪欲な気持ちが止めどなく溢れて、息が荒くなっていく。


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