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† 姫と剣 †
第12章 恋慕



これって……そんなに何度も続けてするものなのだろうかっ…?



経験がなく、無頓着なルシアにはその辺りの常識が分からない。




「……すみません…っ」



腕で額の汗を拭ったリューイの姿に、ドキッと胸が鳴った。



力強い、男の目────




「まだ…あなたが欲しくて欲しくて───…」





その視線に釘付けになりながら、ルシアはリューイの少し荒いキスに応える。




「正直、一回なんかじゃ全然足りない……っ」



「え……あっ……ひゃぁっ…ん…っっ」




リューイは問答無用で、先ほどイったばかりのルシアのナカに再び勢いよく挿入した。



本当に、たがが外れてしまった────…



制御が効かないのを、リューイ自身もまずいと感じていた。



募らせすぎた、大きくすぎる想いが、大きな渦となってリューイ自身を飲み込んでいく。




「っ……リューイ…っ」



「ルシア……っ……」




ルシアの片足を上げたリューイは、さらにさらに奥へと腰を突き出す。



そして、掴んだルシアの片足のくるぶしについたミサンガを見て、思わずそれに口付けた。



ずっと一緒にいられるように────…



その願いが込められたミサンガも、もう長い年月を経て、ほつれそうになっている。



「ぁあっ……くはぁっ……」




ルシアが言葉にならない声を上げながら、気持ちよさそうにギュッとベッドのシーツを掴んでいる。




「すみません……っ…抑えられなくて…」




そう口では言いながら、リューイは容赦なく腰を動かし、攻め立てる。



再びグッと歯を食いしばって快感に溺れているリューイにルシアは手を伸ばした。



「抑えなくてっ……んぁ…っ…いいっ…から……っ」



「………はあ…っ」



「もっと来てっ……」



「っ……─────」




熱く絡みながら、抑えつけていた欲を解放させ、



想いを遂げた若い2人は一晩中、貪欲に交わり続けていた────



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