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† 姫と剣 †
第12章 恋慕
目を開いたリューイの額に汗が滲む。
もう身体中、汗に塗れてしっとりと濡れている。
喘ぎ続けるルシアを見ながら、リューイはグッと奥歯を噛んだ。
理性なんてものは、もうとっくにどこかへ弾け飛んで、今は本能のままただひたすらにルシアを求める。
「もう……二度とっ………誰にも渡しません…っ」
「はぁっ……リュっ…あぁっ…っ」
達しそうなのか、腰がさらに踊るルシアに合わせて、リューイもさらに律動を早める。
「く……っ」
「〜〜っ……ひぁ……んぁぅ…っ」
ビクビクと体を痙攣させながら震えるルシアのナカに、リューイも熱い思い同様に液を注ぐ。
その後、荒い息を整えながら、リューイは体をぐったりとさせているルシアの額、頬、首筋……そして唇にキスを落とした。
「愛してます……」
「……わた…しも……」
息を整えながら、ルシアが潤んだ目で満面の笑みを見せる。
「………しあわせすぎて……どうにかなってしまいそう……」
「───────……」
あまりに愛らしいルシアの姿に、リューイは、ルシアに覆い被さってギュッとキツく抱きしめる。
紅い顔も、濡れた深緑の瞳も、その笑顔も…
すべてが扇状的でまた気持ちに余裕がなくなってしまう…────
そして、リューイは少し落ち着いてきた息をまた荒くさせながらルシアの耳たぶに舌を這わせる。
「んっ……ちょっと…っ…リューイ…ぁっ…」
終わったばかりとは思えないほど、リューイのそれがまた大きく熱くなっているのを感じながら、ルシアは目を見開いた。