この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
† 姫と剣 †
第4章 約束


はぁっ……と息を吐いたリューイは、咳き込むと、痛む傷口を抑えた。



「おぉっ……リューイ!」


「き、気が付いたっ……!」



何人もの人間が、自分を取り囲んでいる。


視界が霞む中、リューイは無意識にある姿を探す。




「ルシア……姫…は……っ」


「おいおい、そんな急に起き上がるな」


「姫はっ……無事か!!」




目を覚ました途端に、大声を出すリューイの肩を、医師が掴んだ。




「姫は無事だ。君のおかげでな」


「…………」


「すぐにここにいらっしゃるだろう。この3日間、姫様はずっと君の看病をしていたのだよ」




医師の言葉に、リューイは自分の身体を見つめる。



巻かれた包帯。



体はまだ少し熱く、熱があるのが分かる。



ゆっくりと状況を飲み込もうとする中、大きな音を立てて扉が開き、リューイは顔を上げた。



はぁはぁと息を切らせたルシアは、ベッドに座るリューイの姿を見て、じわりと涙を溜める。



「良かったっ……!!」


「……………姫」



リューイに駆け寄ったルシアは、思わずリューイのことを抱きしめる。



「良かったっ……ほんと…っ…良かったっ…」



「……………」



抱き締め返すべきなのか、リューイは自分の腕の場所に困っていた。



/315ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ