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† 姫と剣 †
第4章 約束


「んっ……あぁぁぁっ…おうじ─────」




突然のロイ主導の動きに、ヤナルは戸惑いながらも胸を弾ませた。



余裕がなさそうなロイの表情も色っぽくて、高まる。



やや乱暴に塞がれた唇とは裏腹、舌は優しくでも力強く唸ってヤナルを蕩けさせる。




「……ずるいです…っ」




盛り上がる2人を口を窄めて見ていたハラだったが、ハラも、2人の熱い絡みに興奮が高まり息が上がる。



そして自然と後ろに手をつくとゆっくりと自分の足を開いて、また自分の下半身にゆっくりと手を伸ばした。




少し体を傾ければ、2人の繋がっている部分が淫らに見えて、より興奮を呼ぶ。



熱いキスを終え、唇を離したロイは、ヤナル両方の胸を両手で優しく掴みながら、指先でその頂点をいじる。





「だっめ……っぁあっ…んんっ」




ゴクリの唾を飲んだロイは、脳内でルシアの感覚を蘇らせる。





「ひめっ……っ…ひめっ……」




どうしても欲しい─────



そばにいた騎士だけに見せた切ない女の表情。



あの表情で見つめられたい。



そうしたら、躊躇うことなくこの腕でとらえて、きつく抱きしめて、優しくキスを落として───


あぁ…欲しい───




「王子っ……激しいっ…あぁっ……」



激しく責め立てなれながら、ヤナルは何度も果てる。


経験のないほど熱い絡み。


その脇で自慰を続けていたハラも体を震わせて果てた。




「はぁ……っ……っ…」




ロイは、長い黒髪をかき上げて眉間に皺を寄せる。



必ず振り向かせて……


我が妃に──────



ロイは、ひたすらにルシアのことを思いながら、溜まりに溜まった欲を勢いよく吐き出していた。


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