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ハニードロップ
第4章 出会う
「ごめんなさい」
「え、」
「もう言わない。私はもう、自分を貶めるようなこと言わないから」
「奈子ちゃん……」
三木村さんと付き合うようになって、私の中で変わったことがいっぱいある。絶対的に信頼できる人がいる。自分を自分以上に大切に思ってくれる人がいる。自分の心以上に傷付いてほしくないと思える人がいる。
「でもやっぱりちょっと嫌だった」
「っ、俺もう、二度と奈子ちゃんの嫌がることしない!先輩とか関係ない。奈子ちゃんを傷付ける奴は排除」
排除まではしなくていい。
「好きって、言ってくれる……?」
「え、」
「好きって言ってくれたら、今日のこと忘れられそうかな」
「好き好き好き好き大好き奈子ちゃん!愛してる!!!」
ぎゅうっと抱き締められる。さっき見た冷たーい表情と声はどこに行ったのか。へにゃりと下がった眉、だらけきった口元、惜しみなく愛情を伝えてくる目。……私はやっぱり、プライベートモードの三木村さんが好きだなぁ。
「奈子ちゃん、ほんとに大好きだよ……」
ちゅ、ちゅ、と頬にキスを落とされる。私の手を握っていた手は腰に回り、服の裾から入ってきて直接肌に触れる。
「んぁ、」
「さっきの奈子ちゃん、カッコ良かった」
「っ、忘れてください……。失礼なこと言っちゃった。馬鹿だとは確かに思ったけど、本人に言っちゃダメだよね」
「あは。人を見下すような馬鹿なのは事実でしょ。それに奈子ちゃんが可愛く見えないなんて目が腐ってる」
「あ……っ」
ブラの上から胸を揉まれる。甘い声が出て三木村さんにしがみつく。キスしてほしいと思って三木村さんを見上げ、口を少し開いた。私の気持ちに気付いたらしい三木村さんが喉仏をゴクリと上下させて顔を近付ける。と、その時。
「だーから、お触り禁止だって言ってんだろ」
目の前から三木村さんが消えた。脚を振り上げている芦屋くんが死ぬほど嫌そうな顔でこっちを見下ろしている。
「奈子ちゃん!尚が俺を足蹴にする!!」
ここが芦屋くんの店だとようやく思い出した私は素直に頭を下げたのだった。
「え、」
「もう言わない。私はもう、自分を貶めるようなこと言わないから」
「奈子ちゃん……」
三木村さんと付き合うようになって、私の中で変わったことがいっぱいある。絶対的に信頼できる人がいる。自分を自分以上に大切に思ってくれる人がいる。自分の心以上に傷付いてほしくないと思える人がいる。
「でもやっぱりちょっと嫌だった」
「っ、俺もう、二度と奈子ちゃんの嫌がることしない!先輩とか関係ない。奈子ちゃんを傷付ける奴は排除」
排除まではしなくていい。
「好きって、言ってくれる……?」
「え、」
「好きって言ってくれたら、今日のこと忘れられそうかな」
「好き好き好き好き大好き奈子ちゃん!愛してる!!!」
ぎゅうっと抱き締められる。さっき見た冷たーい表情と声はどこに行ったのか。へにゃりと下がった眉、だらけきった口元、惜しみなく愛情を伝えてくる目。……私はやっぱり、プライベートモードの三木村さんが好きだなぁ。
「奈子ちゃん、ほんとに大好きだよ……」
ちゅ、ちゅ、と頬にキスを落とされる。私の手を握っていた手は腰に回り、服の裾から入ってきて直接肌に触れる。
「んぁ、」
「さっきの奈子ちゃん、カッコ良かった」
「っ、忘れてください……。失礼なこと言っちゃった。馬鹿だとは確かに思ったけど、本人に言っちゃダメだよね」
「あは。人を見下すような馬鹿なのは事実でしょ。それに奈子ちゃんが可愛く見えないなんて目が腐ってる」
「あ……っ」
ブラの上から胸を揉まれる。甘い声が出て三木村さんにしがみつく。キスしてほしいと思って三木村さんを見上げ、口を少し開いた。私の気持ちに気付いたらしい三木村さんが喉仏をゴクリと上下させて顔を近付ける。と、その時。
「だーから、お触り禁止だって言ってんだろ」
目の前から三木村さんが消えた。脚を振り上げている芦屋くんが死ぬほど嫌そうな顔でこっちを見下ろしている。
「奈子ちゃん!尚が俺を足蹴にする!!」
ここが芦屋くんの店だとようやく思い出した私は素直に頭を下げたのだった。