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悪魔から愛されて
第22章 新たに動き出す
「恵美、もう出発しないと、式に遅れるぞ…」
「…うん。もう少しでメイク終わるから待ってて、圭吾。」
今日は健斗の結婚式
式場は海の見える素敵な教会だった。
式場の入り口には、すでに準備ができた健斗が出迎えをしていた。
健斗だ…
挨拶しなくちゃ…
龍崎さんの後ろから近づく…
「高山君、おめでとう…」
「龍崎部長、今日はお忙しいところありがとうございます。」
健斗が私の方を向いた…
眩しい爽やかな微笑み…
「た…高山さん、おめでとうございます。お幸せに…」
「鈴木さん、ありがとうございます。」
私は無意識に龍崎さんの袖を握っていた。
「恵美…大丈夫か…?」
「…うん。心配しないで…」
心臓がチクチクした…
でも…健斗は幸せそう…よかった…
おめでとう…健斗…
幸せになってね…
私も前に進まなくちゃ…