この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
悪魔から愛されて
第24章 合コン
圭吾は私の手を握り、涙を流してくれていた。
「…恵美、俺が悪かった…やきもちを妬いて…バカだった…本当に…すまない…」
「私の方こそ…圭吾に嘘をついたし…こんな事故に合うなんて…ごめんなさい。
私ね、眠っている間…ずっと圭吾に会いたくて…死んでしまうなら、最後に会いと思ってた…」
「…恵美…」
圭吾は私の額に、ふわっと口づけた…
温かくて…優しい感触…
“ゴホッゴホッ…”
後ろから咳払いが聞こえた…
早乙女さんと京子が来てくれていた。
京子が泣きながら近づいてくる。
「…恵美…ごめんなさい…こんなことになるなんて…
合コンで、襲われてた事を後から聞いたの…本当にごめんなさい…」
「京子…大丈夫だよ…もう済んだことだから、気にしないで…」
私は京子の手を握った…
思い出したように、京子がもう一度話し始めた。
「そういえば、恵美を襲った“亮”っていう男はね、あの日の帰りに、酔って電車のホームから落ちて、亡くなったらしいよ…」
「…っえ!」
驚く私を見て、早乙女さんが笑みを浮かた…
「きっと…罰が当たったんだろうね…」
“…早乙女さん…もしかしたら…”