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悪魔から愛されて
第14章 深い愛
健斗の事故から1週間が経っていた。
健斗は日に日に元気になり、少しずつ歩くことも出来るようになる。

「健斗、もう少しだね…歩けるようになるなんて…奇跡だって先生も言ってたよ…」
「心配かけてごめんな…恵美のためにも早く元気にならなくちゃな…」



ただ…私には、もう一つ心配があった…

あれから、龍崎部長は会社を休んでいた…


私は気持ちを抑えきれず、行動に出た。

「マネージャー、よろしいでしょうか?」
「あぁ…鈴木さん。何かな?」
「あの…龍崎部長のご住所って教えていただけないでしょうか?」
「それは…個人情報だからね…無理だよ。」
「無理を承知で…お願いします…」
「鈴木さん…君がそこまで言うのは始めてだね…何か事情があるのかい?」
「そ…それは…言えません…でも…お願いします…」

「君がそこまで言うのなら…僕は何も言えないけど…部長室に自宅宛ての封書があったがね…
これは僕の独り言だ…」

「マネージャー…ありがとうございます。」

「…独り言だよ…」
マネージャーは笑みを浮かべて後ろを向いた。

私はマネージャーに言われた通り、部長室の封書から住所を確認した。

会社からそう遠くない駅の、高層マンションのようだ。


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