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悪魔から愛されて
第14章 深い愛
龍崎部長は、あえて話題を変えてきた。
私の言葉を止めるためだろう…


「そういえば、お腹空かないか?」
「…そうですね。何か作りましょうか?」
「…鈴木さん料理できるの?」
「お口に合うかはわかりませんが…」
「さっき、買い物をお願いして、冷蔵庫にいろいろ入っているから…お願いするよ。」
「お任せください。…あ…ところで嫌いな食材とかありますか?」
「…特にないな。」
「あっ…ニンニクだめですよ…ね?」

「…ん?なんでだ。」

「だって…昔読んだ話にニンニクが嫌いって…」
「…まさか…それ…ドラキュラの話か?」
「…あっ…ごめんなさい間違えた…フフフッ」
「あのなぁ…俺はドラキュラじゃないから…」

私は冷蔵庫の食材で、トマトパスタとシーフードサラダをつくった。
私の得意料理でもある…。

「龍崎…さん。お料理できましたよ…」

ベランダで座っていた龍崎さんに声をかけた…
暖かい日差しの中、椅子に座り、気持ちよさそうに居眠りしていた…


長い睫毛に、形の良い高い鼻、口角のキュッと上がった薄い唇、艶のある黒髪…


「本当に…綺麗な顔…」


私は、そっと頬に触れてみた…
気持ちよさそうに寝ている…


私は、その唇に引き寄せられるように口づけした…


「…リ…リリス…いや…めぐ…み…」
私は驚いて唇を離したが、龍崎さんは夢を見ているようだった…

龍崎さんの瞼がゆっくり上がり、目を覚ます…
横にいる私に驚いたようだ…


「お料理できてますよ…食べませんか?」
「ありがとう…いただくよ。」
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