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悪魔から愛されて
第14章 深い愛
龍崎さんは、美味しそうに全て残さず食べてくれた。
その顔を見るだけで、幸せに感じる…
顔色もだいぶ良くなり、元気になってきたようだ…
「…よかった…」
小さな声で呟いたつもりが、聞こえていたようだ…
「心配かけたな…悪かった…もう大丈夫だ…明日から会社にも行けそうだ…」
「無理はしないでくださいね…」
「ああ…無理してないよ。」
それでは、私は帰ります…
「ありがとう…気を付けて帰れよ…」
「…はい。」
私はそのまま扉を開けて、外に出た…
本当は…触れたい…
本当は…抱きしめて欲しい…
本当は…
私はぎゅっと目を閉じ、気持ちを振り切るように首を振った…
「私は、健斗のところに帰らなくちゃ…」