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悪魔から愛されて
第19章 愛している人
「龍崎さん…抱いてください…」
「…恵美…後悔するぞ…」
その時、龍崎さんの姿が変わった…
いつも夢に現れる、美しい悪魔の姿だ…
背中には大きな黒く輝く羽が付いている…
酔いがまわっているのかも知れない…
いや…違う…
「…恵美…俺が恐くないのか…」
「あなたの姿は…いつも夢で見ていました…私に口づけて…消えてしまうの…」
龍崎さんは優しく私に手を差し伸べる。
「…おいで…恵美…」
私はその手に引き寄せられるように、両手で掴む…
そのまま引き寄せられるように、龍崎さんの胸に抱きしめられた…
「龍崎…さ…ん…」
「…今は…圭吾だ…」
「…け…圭吾…さん…」
「…そうだ…圭吾だ…」
私の中のリリスが目覚めた…
ルシファー…
あなたを愛している…ずっと前から…
生まれる前から…あなただけを…
リリス…
ずっと探していた…
お前だけを…愛している…