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悪魔から愛されて
第19章 愛している人
あなたの肌に直接触れたい…
私はワイシャツのボタンを外して、龍崎さんの胸に口づけた…
「…恵美…本気なのか…まだ引き返せるぞ…」
「もう…引き返すことは…ありません…」
「…全てを…失うぞ…それでも良いのか…」
「一つだけ…もしも…お願いを聞いて貰えるならば…健斗には私より可愛い彼女を、用意してください…幸せになって欲しいの…」
「…わかった…それで本当に良いんだな…」
これが、私の運命なら…
前世からの運命なら…
逆らえないことは、最初から解っていた…
あなたに会った時から…解っていた…
龍崎さんに熱く見つめられる…
それだけで溶かされていく…
あなたの眼に燃やされてしまいそう…
私は自ら着ていた服を全て脱ぎ捨てた…
「…めぐ…恵美…お前…」
少し動揺している龍崎さんの首に腕をまわして口づける…
応えてくれる唇…
熱くて吐息が漏れる…
「…はぁ…あぁ…はぁ…」
龍崎さんも片手で私を支えながら、自分の服を脱ぎ始めた…
深い…深い口づけに…呼吸も止まりそう…
苦しい…でも熱くて…もっと欲しくなる…
この感触…
ずっと欲しかった感触…
私を満たしてくれる感触…
あなたの唇の形も…
舌の感触も…
歯列の感触も…
夢の中と同じです…
龍崎さんは私を抱き上げベットにそっと下した。