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異世界転生しなくても美女とハーレム
第8章 寝取られた妻
自責の念に駆られる仁美の唇を、有無も言わさず、私の唇が抑え込む。

背徳感はあるが、それが更に興奮を誘うのだ。



(あまり激しくは出来ないな……)



抑え気味に、私は動く。しかし、どんなに抑えていても仁美は絶叫するように鳴いた。

その口を押え、声が響かないようにするが、却って興奮を増すばかりだった。




やがて……、



枕を噛みしめて身体を硬直させる仁美のお腹を、斬鉄剣から零れた露が汚して、ようやく二人の情事は終演を迎えた。




汗だくになってベッドの上で二人は息を整えていた。

仁美が指を絡めてくるので、わたしも包み込むように握りしめた。



「一夏さん……、凄く気持ち良かったです。

なんども頭が真っ白になって、ごめんなさい、声を抑えられなかったです」



「いや、良いんだよ。

僕も、久しぶりに仁美と会えたから、いつもより興奮したよ」




「それなんですけど……」



「ん、なにがだ?」




仁美は身体を起こすと、私の胸に頭を乗せ、下から私の顔を覗き込んだ。



「わたし、ずっと一夏さんに会いたかったのに、会えなくてとても寂しかったんです」



「それは、すまないと思っている」



「良いんです、一夏さんには莉奈ちゃんや莉奈ちゃんママがいるんですもの」



この流れ、私は何度か経験しているが、悪い流れだ。



「もの間、麻理さんに牽制されたんです。

一夏さんに特別な感情を持っていないかって」



先日、電話で話した内容である。あの時、麻理に誘導され何かを感じたのだろうとは想像できる。



「それに、『教師として生徒の父兄と不適切な関係になる人は教師失格だ』って言われました」



「仁美、君はどうしたいんだ?」聞くまでもないことだ。




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