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第8章 寝取られた妻

「今日は、高校時代の同級生と飲みに行くんですよね？」



仕事帰り、麻理が声をかけてきた。

瞳が何か含んでいるようだった。アリバイ工作は施したが、麻理が納得しているとは思えなかった。



「ああ、久しぶりにはめを外して飲めそうだよ」



「ウフフ、あんまりはめを外しすぎないでくださいよ」



「ああ、でも帰るのは遅くなりそうだ」



「お姉さんと莉奈ちゃんと、三人で楽しく過ごしますよ　笑」



これから不倫をしようとする男の前で家族の事をさりげなくチラつかせるのだから、麻理のしたたかさには舌を巻く。



「ああ、留守を頼むよ　笑」

軽くいなして、俺はＧカップ香織との情事へと急いだ。



だが、少しだけ違和感が残る。

あの麻理が、いとも簡単に私を送り出したことが、不自然なのだ。




心に引っかかりを残しながら、私は香織と待ち合わせているヤリーホテルへと向かった。




「先輩、久しぶりですね。

最近、使ってくれないから他のホテルを使ってるのかと思いましたよ」



後輩の鈴木が私を見つけると話しかけてきた。

鈴木は大学の後輩で、このホテルの支配人をしている。



今回の香織との密会で、高校の同級生である滝川と、この鈴木には工作に加担してもらっていた。



「ああ、妻が俺の浮気を疑っていてな、それで最近は大人しくしていたんだ」



「じゃあ、今日はコレですか？」

そう言うと、鈴木はイヤラシイ笑いを見せて、拳を握ると、人差し指と中指の間から親指をのぞかせてクネクネとさせた。




「露骨過ぎるんだよ、お前は」



と、くだらないやり取りをしていると、香織が現れた。



「一夏さん、ひさしぶりね、やっと会えたわ」



「ああ、僕も香織と会いたかったよ。

さ、食事はまだだろ？　ここのレストランは夜景がきれいなんだ」



「んふふ、一夏さんって、意外とロマンチストなのね」



香織が腕を絡めてくる。

Gカップの巨乳が私の腕を圧迫するのが感じられた。